体外受精をしても着床しないのはなぜ?考えられる原因と対策【不妊治療体験談】

私たち夫婦はこれまで不妊治療を2年間してきました。そして、採卵・採精は2回行い、体外受精は4回行ってきました。しかし、なかなか着床せず、着床しても胎嚢が確認できない時もあり、そうは手術を受けたこともあります。

医師に聞きました。「着床しないのは何故でしょうか?」と。しかし、「う~ん・・・」と言葉を濁されてしまいました。

やはり医師ですので「これが原因」なんて責任なく言えないのでしょう。そこで困り果てた私は、まずは体外受精で着床しない原因を調べました。そして「これも原因になりますか?」ということを担当医に聞きました。

このページでは、私の担当医師が「関係はゼロではない」と教えてくれた着床しない原因を紹介していきます。これを改善すれば絶対に着床するわけではありませんが、何かの参考になれば幸いです。

医療の力を借りて受精卵を子宮に移植できたとしても、その先受精卵が子宮に着床するのか、さらにそれが継続し出産までたどり着けるのかは「運」もあります。医学が進歩をした現代でも、赤ちゃんが母体から産まれ出るまでの過程は様々な奇跡の連続で、謎が深いものだということは理解しています。

しかし体外受精をしてもなお着床できないのは何故なのか、理由があるのであれば知りたいと思うのは本音ですよね。あくまで参考程度ですが、今後の妊活に活かしてみて下さいね。

体外受精で着床しない原因とは?

着床しない原因とは

着床障害とは受精卵はできるものの子宮に着床しない状態のことをいい、化学流産もこれに含まれます。体外授精では3回以上良好な受精卵を移植したにも関わらず着床しない場合、着床障害が疑われます。

では、着床障害の原因は一体何でしょう。それは個人の努力で解決できることなのでしょうか?それとも医療の力を借りるべきなのでしょうか?ここでは着床しない主な原因から紹介していきます。

  1. 胚の異常
  2. ホルモンの異常
  3. 子宮の病気
  4. 着床障害の診断

胚の異常

染色体の異常

移植した受精卵の染色体に異常があると、着床することができなかったり初期流産につながることもあります。

体外受精で複数回着床しない場合、欧米では受精卵の染色体や遺伝子を検査し異常がないかを調べる「着床前スクリーニング」が実施されます。

胎児として発育できる受精卵を選ぶことで、体外受精における着床率を上げる狙いがあります。しかし日本産婦人科学会は原則としてこの検査を認めていません。現状では日本でこの検査を行える医療機関はごく少数に限られています。

ホルモンの異常

ホルモンの異常によっても着床はしにくくなります。ここではよくある3つの異常について紹介します。

黄体機能不全

妊娠の成立と継続に欠かせない女性ホルモンといえば黄体ホルモン(プロゲステロン)です。この分泌が足りないと、子宮内膜を妊娠に適した厚みに整えることができません。また運良く着床したとしても、妊娠を継続することが難しくなります。

高プロラクチン血症

プロラクチンとは母乳の分泌を促すホルモンで、この血中濃度が15ng/ml以上だと高プロラクチン血症と診断されます。プロラクチン値が高いと身体が妊娠後の状態となり、排卵が止まる、乳汁が出るなどの症状が出ます。またプロラクチンは子宮にも影響するので、着床しづらい、流産しやすいといった不妊の原因にもなります。

甲状腺機能異常

甲状腺は甲状腺ホルモンを分泌し、全身の各細胞に働きかけ新陳代謝を正常に保つように作用します。一旦甲状腺に異常が起こると全身のホルモンバランスが崩れ、性ホルモンの分泌にも影響を及ぼします。甲状腺機能が低下することで流産率が上がるという研究報告もあります。

子宮の病気

子宮

日常生活に支障をきたさない程度でも子宮に問題を抱えている場合は、受精卵の着床を阻害する原因になります。以下は代表的な子宮の病気です。

子宮筋腫

子宮の筋層にできる良性の腫瘍です。自覚症状がなければ定期検診のみで治療をしない場合が多いのですが、存在する位置によっては卵管や子宮内膜を圧迫し、着床を妨げたり初期流産の原因になります。

子宮内膜ポリープ

なんらかの原因で子宮内膜の細胞が異常に増殖し、子宮の内側に突き出た良性の腫瘍です。できる場所やサイズによっては着床障害の原因になるといわれています。

子宮内膜の癒着

過去の手術などによる傷から、子宮内膜と他の臓器が癒着してしまうことがあります。これも着床を阻害する原因になります。

着床障害の診断

着床障害の疑いがある場合は、一刻も早く医療機関を受診し検査を受けることをおすすめします。血液検査や超音波検査、子宮鏡検査などにより子宮の状態を検査します。

すでに体外受精に進んでいる方は、良好な受精卵を複数回移植しても着床しない場合、お医者さんの方から提案されることが普通でしょう。

費用は10万円前後と高額ですが、原因がわかれば対策がしやすいのも事実です。我が家でも主治医と相談して、検査を受けることを検討しています。

着床しないその他の理由

着床しないそれ以外の理由

なかなか着床しないのに、その原因が見つからないとモヤモヤしますよね。もしかすると、受精卵でも、それを受け取る母体の問題でもない可能性があります。その場合に考えられることは次の4点です。

  1. 移植のタイミングがずれている
  2. ストレス
  3. 栄養不足
  4. 原因不明

移植のタイミングがずれている

子宮内膜には受精卵を受け入れることのできる一定の時期があります。この時期は「着床の窓」と呼ばれていて、排卵からおよそ5日後といわれています。このタイミングが少しでもずれると受精卵は子宮内膜に着床することができません。

体外受精の場合、このタイミングを合わせることがとても難しいようですが、受精卵側が着床準備のできた凍結胚移植だと着床率が高くなるというデータもあります。

ストレス

ストレス

ストレスが溜まり身体が緊張状態になるとアドレナリンが上昇します。

それにより毛細血管が萎縮し血行不良、そして冷えにつながります。またストレスで自律神経が乱れることにより脳の視床下部が混乱します。するとプロラクチンが過剰に分泌されてしまい着床障害に繋がります。

体外受精の段階に進むと、仕事など日常生活におけるストレスに加え、なかなか妊娠しないことによるストレスがたまると思います。我が家でもストレスと上手に付き合って、負のスパイラルに陥らないことが現在の課題です。

栄養不足

栄養不足

規則正しい生活と食事は妊娠への第一歩です。グレードの高い受精卵を移植しても、栄養不足によってそれを受け止める子宮内膜の準備が追いついていないなんてことになっては残念ですよね。

日々の食事で足りていない栄養素があればサプリなどで補充しましょう。

また最近の研究ではビタミンDが卵子の成熟や受精卵の着床に関わっているという報告があります。ビタミンDは紫外線を浴びるとコレステロールを原料にして体内で生成されます。過度なダイエットに注意して、お天気の良い日はお散歩に出かけてもいいでしょう。

原因不明

不妊治療をしている10人に1人は不妊の原因がわかっていないという統計があります。また1回の体外受精で妊娠できる確率は20%〜30%といわれています。逆にいえば、たとえ体外受精でも70%〜80%は妊娠しないということです。つまり現代医学を持ってしても妊娠は奇跡的なことなのです。

原因がわからないということは、身体のどこにも異常がないということです。つまり、いつ妊娠してもおかしくない状態です。その事実をポジティブに捉えることが大切なのではないでしょうか。

体外受精で着床を成功させるための対策

こうして私たち夫婦は着床しました

ここまでは体外受精をしても着床しない原因を紹介してきましたが、では、着床しないと感じている時に、どんな対策ができるのでしょうか?ここでは「一度でも着床しなかったことのある経験」のある方に向けて、やっておきたい対策を紹介していきます。

  1. 病院で検査を受ける
  2. 受精卵の質を上げる
  3. 夫婦の絆を深める

病院で検査を受ける

検査

不妊治療を受けていれば、お医者さんの方から提案されることが多いと思いますが、まずは検査を受けて原因を究明するのもひとつの手です。闇雲にいろいろ試して無駄に時間をかけるよりも、原因を突き止めてピンポイントに治療をした方がその後の妊娠の確率も上がるかもしれません。

ホルモンに異常があればホルモン治療を、子宮自体に問題があれば外科的治療で、問題が受精卵側にあるのであれば食生活を見直して受精卵の質を高める努力をするなどの対策が考えられます。

もちろん不妊治療を受けていればすべての原因が解明されるわけではありません。しかし、原因がはっきりしているものは治療できるものも多いですから、まだ産婦人科や不妊治療外来を受診したことがないのであれば、この機会に検査を受けてみましょう。

受精卵の質を上げる

受精卵

先ほど受精卵の染色体異常も着床障害の原因のひとつだと紹介しました。その場合、自分たちができることは、受精卵の元になる卵子と精子の質を向上させることです。

我が家は食生活を見直すことから始めてみました。ただ必要な栄養素を毎日きっちり摂ることは意外と難しかったので、サプリも取り入れました。

妊活用に販売されているサプリは商売臭さがあり、私も夫も初めは半信半疑でした。ところがサプリを試した後に採卵した凍結胚はすべてが4AA以上のグレードになり着床するようになりました。

私たちが使ったのは経済的にも助かった「ミトコプラス」ですが、それ以外にも良いミトコンドリアサプリがありますので、試してみると良いです。

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夫婦の絆を深める

体外受精が上手くいかないと本当に落ち込みますよね。「こんなに頑張っているのになんで」と、まるでこの世の終わりみたいな気分になることもあるでしょう。

そんなときに何よりも大事なのは、夫婦間に温度差が生まれないよう、お互いに寄り添うことです。妊活中に夫婦の間に亀裂が入って、子作りが上手くいかなくなるなんて話、よく聞きますよね。

自然妊娠であっても体外受精であっても、赤ちゃんは天からの授かりものです。夫婦は同じ目標に向かって協力していく同志ですから、足並みを揃えて頑張っていきましょう。

着床しても不育症というハードルがある場合もある

もし着床したとしても、時には「不育症」がハードルとなることがあります。不育症とは着床後に受精卵が育たない症状のことですが、実は私たち夫婦はこの不育症でもありました。

私が通っているクリニックでは、「着床しても育たない」場合が年間2例ほどあるとのことでしたが、正直その「わずか数人」に入っていることを知ってとてもつらい気持ちになりました。

私が通っていたクリニックは不育症の治療はしていませんでした。そのため、遠くの首都圏に足を運ぶことになり(治療は通っているクリニックで行いました)精神的にも肉体的にも経済的にも辛かったです。

しかし、乗り越えることはできます。あきらめたらチャンスはゼロです。しかしあきらめなければチャンスはあります。そう信じて行動することが、私たちにできることではないでしょうか。

さいごに

妊娠についてはいまだに解明されていないことも多く、その過程は様々な条件が複雑に絡み合っているといわれています。

自然妊娠の場合、受精の確率こそ80%と高いですが、子宮に着床できる受精卵はそのうち半分以下、さらに妊娠が継続される確率はその10%〜20%といわれています。

つまり10組のカップルが絶妙なタイミングで夫婦生活を行なっても、妊娠成立するカップルはたった1組ということです。

妊娠に絶対はありません。(不妊治療の費用は高額ですから、絶対であって欲しいというのが本音ですが)「なんで上手くいかないの!」と気に病むことをストップして、今できることを考えてみましょう。

その上で、着床しない原因が何なのかを早い段階で特定し、最適な治療や対策を行って、少しでも妊娠率を上げたいというのであれば、病院で検査を受けるのも良いでしょう。

ただ、それがかえってストレスとなるのであれば、自分が良さそうと思うことを積極的に行い、心と身体の健康を保つことも大切なことです。

また、この記事内で触れましたが、「ミトコンドリアサプリ」は特に30代以降の方は本当に使った方が良いと思っています。その中でも体外受精をする=採卵をする予定のある方は使った方が後悔しません。

私たち夫婦はミトコンドリアサプリのおかげで受精卵の質(グレード)が高まりましたが1回目の採卵で使わず後悔したのです。卵子の質が悪くなるのは確かですので、ぜひ卵子ケアも今日から始めてみて下さいね。

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